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~憧れの中原美紗緒さんのLPをゲット

今日は久々にLPの話です。

  中原美紗緒/美紗緒アンコール(KING SKJ-1018 stereo)

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リアルタイムにはさすがのボクも全く存じ上げないのですが、ずっと昔から親しんで音源を傾聴していた素晴らしい女性歌手、中原美紗緒さんのLPをヤフオクで安価でゲットしました(*^^)v

この12インチLPは昭和37年にリリースされたもので、当時新進気鋭の前田憲男による編曲(フル・フル)が施された再録音を含むものと思われますが、やはり期待どおりでした。彼女の現役時代のLPとしては後期のもの。

この中原美紗緒という人、ボクより少し年配の方なら『あんみつ姫(テレビ初代)』のあんみつ姫役でおなじみだと思います。その主題歌も歌っていました。
その後、小泉今日子さんたちがリメイクしたのは記憶にまだ新しいですね。



また、『バス通り裏』というNHKホームドラマの主題歌も歌っておられましたね。

彼女は東京芸大の声楽科の卒業後、シャンソン歌手としてデビューし、昭和31年(第七回)から37年まで7回連続でNHK紅白歌合戦に出場した経歴を持つ人です。

歌っていたのはやはりシャンソンの『フル・フル(31年・37年の2回)』、『河は呼んでる』、『ジェルソミーナ』、『ある恋の物語』、『ロマンティカ』、そして『ボーイ・ハント』ということです。
この当時はシャンソン歌手の皆さんは芦野宏さんにしても高英男さんにしてもそうですが、ほとんど自身のオリジナル曲というのは少なく(高さんは珍しく『雪の降る町を』があるのですが)カバー曲で勝負していたようです。

映像が残っている紅白は昭和38年以降なので残念ながら映像は残っていませんが、NHKに残された音声だけでも出場初回(31年)から聴いてみたい人です。特に『ボーイ・ハント』なんてコニー・フランシスですものね(p_-)

それほど、ずっと以前から強く惹かれていた人なのです。

本当にハリのある、というか艶やかな中音域のアルティスト。
声を張り上げないで優しくうたっても遠くまで染み渡るような際立った、独特の美しさのあるその声。
そして女性らしい優しさの兼ね備えた素晴らしい歌い手だと思います。

また、シャンソン歌手としては、このジャンルは石井好子先輩、越路吹雪先輩などを押しのけてまでは自分を主張できなかったのか、昭和38年早々に結婚退職され、70年代も終盤に復帰されたそうです。

ボクは中学生時代に『テレビ・マンガ主題歌集』という10インチLPに収録されていた『七色仮面』の挿入歌『名も知らぬ花』を聴いて、その伸びやかで優しい声の虜になってしまいました。


彼女はすでにお亡くなりになられ15年が経過し、今では殆ど忘れ去られた観がありますが、やはりじっくりと傾聴するに値する再認識されるべき優れた歌手のひとりかと思います。

最近リリースされた彼女のオリジナル音源のリマスター集大成版CD『Frou-Frou(フル・フル)』も安価で46曲も楽しめるのでオススメします。
by kazuo3455 | 2012-08-23 00:16 | 日記

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by kazuo3455