~予想以上のポテンシャル!MeyerBros.マウスピースをゲット!/中嶋俊夫トリオとの共演
2011年 05月 14日
表現が難しいですが、『ビチィィッ』と鳴ります。リード・アルト用としても他の
音にかき消されることなく早く、深く、そして重く飛んでいきます。
アンブシュアを高めて全力で吹くと重たい音が突き刺さります。
でも、デイヴ・ガーデラ、デュコフ、ビーチラーなどのメタルサウンドとは一線
を画す、やはり『ハード・ラバー』のサウンド、なのです。
1950年代中期の製作でしょう。当時は1本1本が手作りだったそうです。
このところe-bayを何年もかけてウォッチしていましたが、自分が納得して
ゲットしたくなるような、いいものはなかなか出てはきませんでした。
Meyer Bros.の5M。ティップ・オープニングは0.71です。
ティップ、サイドレールのシェイプさもほぼ完璧といえる出来。重量は25gと
今現在使用しているMeyer New Yorkより2g重いです。
リフェイスはしていません。
ただの樹脂のかたまりに大枚を費やすなんて、他人からみれば馬鹿げてい
るのかも知れませんね。あまり人にはオススメできません。
でもボクは昨年、セルマー・シガーカッターを手放し、そのお金で新たなマウ
スピースを入手する準備をすすめていたのです。
すべては『サウンド』のためです。♪追いかけ~て、追いかけ~て(そういえば
昨夜中嶋さんにザ・ピーナッツとの共演についてお聞きするの忘れた~!! 泣)
そしてようやくこのモンスター・マウスピースを入手することが出来ました。
そのポテンシャルはじつに驚異的!!!です。
でもさすがに昨日は使用できませんでした。もう少し、時間がかかりそうです。
永年、メイヤーのハードラバーを使ってきました。でもコイツだけはカンタンに
馴染まない、コントロールするのは非常に難しい『じゃじゃ馬』だと感じます。
ただリスクもたっぷりあって、当然今では使用不可能なラバー素材を使って
いるため、長時間これを使用することはボクの選手生命をすり減らすこととな
りそうです(また、じんましんでたらどないしよ~)。
F#キーつきのアメセルは高音域が先細りする傾向があり、これをどうにかせ
ねばならない、と強く感じていました。また、スロー・バラッドでは今以上に説得
力のあるサウンドが欲しかったのです。静かに吹いても深く、重いサウンド・・・
うまく使いこなせるか、少し心配ですが、頑張ってみたいと思います。
全く、『Anything Goes!』、『Everything Out!』であり、なかなかのマウス
ピースといえると感じます。
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昨夜は奈良・富雄の『Bar Second』にて中嶋俊夫トリオ・ライブに参加させてい
ただきました。
中嶋 俊夫さん (Drums)
多田 恵美子さん (Piano)
山本 久生さん (Bass)
あのリビング・レジェンドの中嶋さんです。ジャズマンの憧れのドラマーといえると
思います。13歳からプロとしてご活躍され、50年の永きに亘ってドラム一筋に生
きてこられた畏れ多いかたです。当然アロー・ジャズ・オーケストラを含め、美空
ひばりさんはじめあらゆるジャンルのビッグ・ネームと幾多の共演をされてこられ
た、説明不要の大ドラマー。
初めてお会いしましたが、とても人なつこいお人柄。またとても腰の低いかたで、
お話も大変オモシロく興味深かったです。
ボクのつたない演奏を褒めてくださいました。正直とても嬉しかったです。
曲の譜面をお渡ししただけで、打合せなど一切なかったのに、ホントもう呼吸をす
るように自由自在に演奏をされます。まさに熟練、手練のワザ!!!
そしてまた、中嶋先生はボクに素晴らしいアドバイスをしてくださいました。
自分の胸にしまって大切にしたい、と思います。このアドバイス。
奥様の多田恵美子さん、山本久生さんとのトリオ演奏はAmazing!!
3曲をごいっしょに演奏させていただきましたが、これはボクの大切な財産になる
ことと思います。またステージを分かち、トリオに共演されたaltoサックス奏者、
水谷浩子さんもさすがで、ステキで、とても素晴らしかったです。
最後にこの機会をくださったドラマーの長谷川耕司さんに感謝します。
ありがとうございました。